“世代間対決”、あるいは“世代交代”“新王者の誕生”という事前報道が
多かった今年のフェブラリーステークスでしたが、
勝ったのは「谷間の世代」唯一の5歳馬・グレープブランデーでした。
好位置について、直線で先行するエスポワールシチーを
捉えて力強く抜け出しました。完勝ですね。
レースが始まってしまえば、事前の予想や期待なんて関係ない…
「強い馬が勝つ」という競馬の醍醐味を感じました。
思い返してみれば、グレープブランデーはダートのマイルから中距離で、
ファンの間では期待をされていた一頭でした。安定した人気馬です。
前走のGⅡで鮮やかな勝利をおさめ、意気揚々と挑んだGⅠの舞台でした。
終わってみれば、勝つべくして勝ったと思える勝利でした。
マンハッタン産駒。個人的な印象ですが、マンハッタン産駒といえば、
芝の中距離~長距離で瞬発力に優れた切れ味勝負という印象で、
切れ味勝負な分、パワーの必要なダートはあまり得意じゃないのかなぁ…
というイメージでした。これは改めなければと思いました。
さて、このレースで一番印象に残ったのはエスポワールシチーです。
古豪復活、というかこの馬の能力を考えればこれが当然なのでしょう。
むしろ、勝ち馬に交わされたことが衰えを感じるべきことなのかも知れません。
昨年は、さんざん同馬を推していたのに…
なぜ今年は信じれなかったのか、安易に衰えたと評価してしまったのか…
後悔が募ります><
あえて、言い訳をさせてもらうと今回、エスポワールシチーを外したのは、
鞍上が最大の要因でした。「佐藤哲騎手だったら…」って思ったわけで。
松岡騎手ゆえに、無理に飛ばしてズルズルと後退…ってことを
予想してのです。予想通り(?!)向こう正面から、積極的に飛ばしていましたが、
つぶれることなく最後までしっかりと脚は伸びてました。
騎手云々なんて関係ない、この仔自身の能力を
見くびってしまったことが悔やまれます。
自分の本命だったシルクフォーチュンは、持ち味の末脚は
十分に発揮したものの(上がりは今回も最速)、展開が向かなかった
という結果となってしまいました。
でも、まぁこれはこれでしょうがないかなぁと。
次走以降、シルクフォーチュンはたぶん今が最盛期かと思います。
今年引き続き、活躍を期待したいと思います。
ダートに初挑戦したカレンブラックヒルは、惨敗に終わりました。
結果論で言えば、やっぱり初のダートでGⅠ最高峰のレースというのは、
そんなに甘くない!!ということだったと思います。
鞍上の秋山騎手が言うように「スタートが決まらなかったことが原因」、
というのも理由の一つだと思いますが…
やっぱり初ダートで、しかも相手も砂の猛者たち、
というのが厳しすぎたのだと思います。
ただ、個人的にこういう挑戦はとってもいいと思いました。
まだないこと、現状の好走に満足せず、
馬の新たな可能性を拓こうとする陣営の挑戦は、
個人的には評価したいです。
掲示板に載る、入着することはするけど、
かっといって勝てそうな気はしない…
そんなレースを繰り返しているより、ずっといいと思います。
カレンブラックヒルは、マイル前後の芝路線に回帰しそうですが、
また改めて、活躍して欲しいなぁと思う次第です。
今回で評価を落とすのは、もったいなさ過ぎる一頭です。
次レース、そして将来に期待。
んじゃ。
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